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幸田ワインハウス

女性だけのワイナリー、ドナテッラ・チネッリ・コロンビーニを訪問しました！

ワインのカレンダーでは葡萄造りのオフシーズン真っ只中である2月中旬。
イタリア国内はもちろん、海外でも高い評価を受けている、イタリア中部の
トスカーナ州にあるワイナリー「ドナテッラ・チネッリ・コロンビーニ」に
行ってきました。

ワイナリーの所在地は フィレンツェから南へ約70km、
シエナから東へ約30kmの辺りにあります。

ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ地区にある336haの
「ファットリア・デル・コッレ」とブルネッロ・ディ・モンタルチーノ地区の16haの
「カサート・プリメ・ドンネ」の2つのワイナリーを所有しています。
幸田ワインハウスで取り扱っているのは
この「カサート・プリメ・ドンネ」のワインです。

こちらのワイナリーは1592年設立という長い歴史を持っていて、戦争に巻き込まれ
手放していた時期もありましたが、1919年に再びワイナリーを取り戻し トスカーナを
代表するワイナリーとして活躍しています。

そしてこのワイナリーの最大の特徴は「従業員がすべて女性」だということ。
葡萄樹の剪定から仕込み、施設の受付やレストランの調理や清掃まですべて女性が
行っています。ワインコンサルでさえ女性に依頼している徹底ぶりです。

さらに施設内では近年人気のアグリツーリズモ（田舎・農村体験）やウェディング、
料理教室などが体験できます。
イタリアの田舎を堪能出来る、とても興味深い施設となっています。

このワイナリーのオーナーであるドナテッラ氏は
Moviment Turismo del Vino（ワイン観光協会）を設立し、日頃都市で生活する
社会人が農場や農村で宿泊するアグリツーリズモを積極的に広める活動を行っています。

さらに先日Associazione Nazionale Le Donne del
Vino（女性のワイン協会）の新会長に就任し、
イタリアのワインに携わる全ての女性のリーダーと
なりました。
そのほかにも郷土料理のレシピ本やワインガイドの
本を出版されたりと、トスカーナはもちろん
イタリア国内でもかなり知られた存在です。

最初に宿泊施設兼住居の中を案内してもらいました。
中世のリビングなどの部屋がそのまま残されています。
料理に使っていた暖炉や、氷を使った冷蔵庫、猟に使っていたライフルなどが
飾られていて、まるで映画のセットの中に住んでいるような素敵な雰囲気でした。

こちらは葡萄畑からの景色。 地中海が見えそうで
見えない奥行きと開放感がすばらしい大パノラマです！

施設内の案内のあと、カーヴの案内へ。

このワイナリーでは熟成用ワインのためのバリック
（小樽220L）と、主に早飲み用に使われる大樽
4000Lで熟成をするため、貯蔵庫には背丈ほどある
巨大なオーク樽がいくつもありました。

完成したワインを樽で熟成しますが、
なかでも出来が良い樽は上の写真のようにハートマークをつけています。