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二大産地のラベルには何が書いてあるのか?
ボルドーとブルゴーニュの違い
質実ともに世界一の産地、ボルドー
ボルドーはワインに詳しくない方でもその名前だけは知っているほどの、著名なワインを生産する、質・量ともに世界一のワイン産地。
とくに赤ワインが有名で、そのエレガントなスタイルから「ワインの女王」と呼ばれ長熟タイプ赤ワインを産出します。4000を超えるシャトーという単位でワインを生産し、メドック、サンテ・ミリオン、ポムロール等いくつかの地区に分けられますが、特にメドック地区に人気の高いシャトーが集中しています。
シャトーとは、貴族が所有していた葡萄畑と醸造設備をひとまとめにした荘園の呼び方です。
1855年のパリ万博の年にメドック地区500のシャトーを1~5級に格付けを行い、その中から選ばれたTOP61のシャトーがグランクリュクラッセと言われ、150年経った今も当時の格付けのままで扱われています。
「シャトー・マルゴー」など特に有名な五大シャトーなどはこのメドック地区にあります。
主要葡萄品種は、赤はカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロー。白はソーヴィニヨン・ブランとセミヨンです。
これらの品種毎の仕上がりを見ながら、絶妙にブレンド(アッサンブラージュ)をしてシャトーの個性を造っています。
造り手の個性と葡萄のポテンシャルが、色濃く反映されます
一方、ブルゴーニュは貴族ではなく、教会や修道院が葡萄畑を管理しワインを生産していました。
フランス革命以後農民に解放され、格付けはボルドーとは違い造り手や所有者などではなく、畑や村単位にされています。
しかも現在まで遺産相続が繰り返される度に所有者が細分化されて小さな区画にたくさんの所有者が存在する畑もあります。
ですから同じ畑名のワインでも多くの造り手がいて、その品質やスタイルも様々になります。
主要な葡萄品種も、赤はピノ・ノワール。白はシャルドネの2品種で、ボルドーのようにアッサンブラージュすることなく、単一で造り上げます。
その為、造り手の個性やヴィンテージの影響がワインに反映されやすいスタイルになっています。
ワイン名としての「シャトーマルゴー」を生産する生産者は世界にひとつしかありませんが、ブルゴーニュの「シャブリ1級」を生産する生産者は、シャブリ地区にもたくさんいます。
ですから、村や畑名と生産者の名前を一緒に覚えておく必要があります。
また栽培から元詰めした生産者のことをボルドーがシャトーと呼ぶのに対して、ブルゴーニュではドメーヌと呼びます。